2008年5月7日水曜日

砂防ダムを考える~はじめに2

まず
「砂防(さぼう)ダムとは、何か?」
と思われる方がおられるかもしれないので、
説明させていただくと、

砂防ダムとは、
「小さな渓流などに設置される土砂災害防止のための設備。」とある。
この砂防ダムは、砂防法に基づき整備され、
いわゆる一般のダムとは異なり、土砂災害の防止に特化したものを指すとある。

近年ではダムとの区別化を図るために砂防ダムとは呼ばず、
砂防堰堤(さぼうえんてい)と呼ぶ方が正しいとされています。

なお、似たような構造物に床固工(とこがためこう)があるが、
両者の区分を便宜上、ダム高が10メートル以上のものを「砂防堰堤」といい、
それ以下のものを「床固工」と呼んで区別することもあるといいます。

目的による区別では、
「砂防堰堤」は土石流の停止、流出土砂量の調整、
地すべり対策の堆積土砂による押さえ盛土としての効果、
河床の縦浸食の防止などを目的としています。
「床固工」は河床の縦断形状の安定を期待するものであることが多い。
とされています。

わが国では、1897年に砂防法が制定され、
現在の砂防事業がはじまっています。

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