2008年5月10日土曜日

砂防ダムを考える3

林野庁が1965年~1968年の間、
治山ダムの全国調査をした結果である。
治山施設被災原因調査報告では、
袖抜け(ダムの側面から崩れ土砂が流出)及び、
底抜け(ダムの下面から崩れ土砂が流出)が、
55.1%もあるとのこと。

また、現象を堆砂別に見ると、
被災事に満砂(土砂がダムで満たされている)が50.5%、
ほとんど満砂に近かったが44.2%で、
袖抜け、底抜けを起こしているという。
一般に古いダムほど被災する傾向にあるという。

砂防ダムは国土交通省によって、
工事の大型化が進んでいる傾向にあるという。
しかし、満砂時以後の対策に関しては、
何も語られていないのが現実とのこと。
そればかりか、ダムの土砂の撤去に関しては、
まったくやるつもりはないとのことである。

この砂防ダム反対派の人は、
「川はその幅によって堆積や洗掘される場所があり、
渓流内においても自然とこの型ができている。
理想的には、この川幅の広がる堆積地をうまく利用し、
土砂の浚渫、または、低ダム群工法を組み合わせるかして、
土砂流出をコントロールすべきだと考える。
少なくとも狭窄部へのダム造りは、
渓流美に対する破壊行為としてしか見えない。」
と苦言を呈している。

この方の話だけ聞くと、
ダムに溜まった土砂をナゼ除去しないのか、
本当に不思議に思う。

脱ダム宣言する知事さんの話も、
「全てを否定しなくとも。」とは思えるが納得がいく。

本当に必要であるのなら、納得がいく答えを述べて欲しい、
今の日本の現状をもっと考えて、見直して欲しいものである。

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